巨大食道症ではないが、症状は同じのもなか
そもそも食道の役割とは
食道の筋肉による蠕動運動によって、飲み込んだ水分や食べ物を胃に送り込むこと
巨大食道症の原因
先天的、後天的とありますが
食道の働きが鈍く(~全く動かないケースも有)
本来ホースのような筒状の形態が、拡張して食道が広がったまま戻らず
そこに飲食物が溜まってしまい、それを吐出して吐き出すもの
・筋肉そのものに原因がある場合
・神経伝達が上手くいかず筋肉が働かない場合
・腫瘍や異物が邪魔している場合
・食道外部に問題があり、食道を圧迫してる場合
もなかの場合は、バリウム検査で
10分前に飲んだバリウムが食道に留まった状態がレントゲンで確認されたので
そのまま縦抱っこで5分
再度のレントゲン撮影で胃にバリウムが入ったのを確認できました
食道の拡張はないけれど、蠕動運動が見られなかったので(食道が機能していない)
巨大食道症と同じ対策を・・との事でした。
対策
食道に問題がある場合、吐出する回数が多いので誤嚥性肺炎のリスクが高く
これが原因で亡くなる事が多いので、とにかく吐かせないようにする
これしか対策がありません
(後天性で原因が分かっていれば、それを取り除けば治ることもあります)
嘔吐と吐出の違い
嘔吐:胃の中のものを吐く
吐出:食道に引っかかってるものを、突然勢いよく前に噴出するように吐き出す
※基本的に吐出というのは、食事中や食後30分以内に起こります
吐出をさせないように重力で胃に飲食物を落とし込む必要があるので、ベイリーチェアなどで体を垂直にして食事をさせ、食後30分(~60分。症状や拡張場所、拡張形態によって異なる)はそのまま立たせておきます
ちゃんと対策をとっていれば、それほど問題はおきませんが
日々の体調によって、きれいに胃に入る日もあれば、何度も引っかかって吐出する時もあります
もなかの場合
もなかの吐出は、突然「あ゛ーっ!!!!!」
と普通では聞いた事のない、吠えるように雄叫びを上げながら
全身を使って前に吐き飛ばすという感じ、全身を使うので物凄く体力を使います
しかも1回の吐出で出し切れない場合は、連続で繰り返すので終わった後はグッタリです
食道が動いていないという症状だけであれば、食事の対策だけでも乗り切れるのですが
もなかの場合、残念なことに、内臓を含めた全身の筋肉そのものが弱く、発達しないし動きも鈍いようです
※筋無力症の検査はしていませんが、日々の活動の様子、エネルギ―を見る限りかなり厳しい様子
胃の働きも鈍く、慢性消化不良で、膨満感、胃酸過多、胃酸逆流があり
胃液が上がってくることで嘔吐を誘発し、食道が動かないので結局嘔吐物が食道に溜まってしまい
それを吐出という形で噴出するが、1回で吐き出しきれず連続で平均10回ほど吐出を繰り返します。
その間、嘔吐物は口から出ることも、胃に戻ることも出来ず、ずっと食道内で上下を繰り返し
出し切るか、胃に戻るか
とにかく一連の流れが全部落ち着くまでずっと縦抱っこでホールドしてあげて、吐出のタイミングで吐き出しやすいように体を倒したら、またすぐ垂直に戻して、胃に戻る分をサポートする
このようなやり方がもなかにとってはベストな方法で
この方法をあみ出してからは10~15分ほどで一連の流れが終わるようになりました
その後、ベイリーチェアに座らせてる間に掃除をして
落ち着いたもなかを再び縦抱っこしながら、30分ほど炎症やダメージケアを中心のヒーリングを行います
この方法に至るまでは、苦しくて家中徘徊しながら、吐出を繰り返し
ずっと食道に居座り続ける嘔吐物を吐き切るまで20~30分かかりました
これが24時間、いつでも起こります もちろん夜中も
しかも1時間おきに3回続いた日もあり、1回の嘔吐で30分、全部掃除し終わって横になるとまた始まる
これが一晩中
それでも、きれいに吐き出せて、ぐっすりと眠ってくれてるなら良いのです
連続で繰り返した場合は、気管の方に入ってしまう場合も多々あり
だいたいは軽いのですが、2~3時間の喘鳴と呼吸促拍でぐったりしてしまい
苦しくて辛いので、ちゃんと眠ることもできず非常に辛い状態になります
一度だけ、酷い炎症を引き起こしてしまい
とうとう誤嚥による肺炎かっ!?と肝を冷やす事態に陥り
朝3時から6時までヒーリングを続け、診察開始の7時に病院へ走りました
朝6時の時点で少しずつ呼吸も改善されてきたのですが
やはり病院へGOです!
ヒーリングはとても有効ですが、獣医さんの診断と治療と共に並行していくのが大事です
朝7時の病院
すでに明らかに状態が改善してきたもなか
もなかより、もっともっと重篤そうなシニアの仔たちが待っている
もなかも心配だけど、その子達も心配(*_*)
しかし、1時間後に診察してもらった時には、病気?どこが??なくらいに回復(◎_◎;)エエエッ?
説明しても、まるで私が心配しすぎなオーバーな飼い主に見えるほど
もなかの様子は普通になっていて全然説得力がない・・
レントゲンを見て、炎症が確認できたことで信じてもらえました(^^;)
炎症は嬉しくないけど・・
肺炎ではなく気管支炎ということで、抗生剤を処方されて終了!
ヒーリングをしているとこうゆう事が多々あります
本来ならグッタリしてるはずだったり、食欲もなかったりするような場面でも
一見元気なんですね、で説明しても信じてもらえず、検査してみると確実に悪いとこが見つかる
データ上で悪いところが見つかったものは適切に処置してもらわなければいけませんが
本人が辛そうじゃなくて、いつも通りに生活できているって、飼い主としても心配が少し減ります
もちろん本人も辛いより辛くない方がいいだろうし、痛みによるダメージも病状を悪化させる原因になるので、病状は変わらないにしても、体は楽な方がいいです^^
長々と書いてしまいましたが、嘔吐に対応するパターンができるまでの話でした
エネルギーから見た体の状態とヒーリングにつづく